滋賀森林インストラクター会では、こんな活動をしています
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《令和8年度 活動実績》
令和8年度 自然に学ぶ会 2026.3.22
企画運営 研修担当 小西 民人
(報告 平田)
研修地 霊仙山麓(多賀町側) 落合・今畑
出会った動植物(※は写真添付)
草本 キンポウゲ科; セツブンソウ、フクジュソウ※1、イチリンソウ、ミスミソウ
ユキノシタ科; ヤマネコノメソウ※2、スズカボタン※3、タキミチャルメルソウ
アブラナ科; ワサビ、ユリワサビ※4、スズシロソウ、ジャニンジン
カタバミ科; ミヤマカタバミ※5
リンドウ科; フデリンドウ※6
イラクサ科; カテンソウ※7
キキョウ科; タニギキョウ
ムラサキ科; ヤマルリソウ
ケシ科; ムラサキケマン、ミヤマキケマン、ヒメエンゴサク
サクラソウ科; クリンソウ
ナデシコ科; サワハコベ
ツツジ科; イチヤクソウ
木本 イチイ科; チャボガヤ、ハイイヌガヤ
クスノキ科; シロダモ、シロモジ(アブラチャン?)
ブナ科; アカガシ、ミズナラ
ムクロジ科; ミツデカエデ※8、トチノキ
ジンチョウゲ科; オニシバリ(別名ナツボウズ)※9
クロウメモドキ科; ケケンポナシ
フサザクラ科; フサザクラ※10
ツバキ科; ヤブツバキ
シダ植物 鹿の苦手なものが中心
イノモトソウ科; オオバノイノモトソウ、オオバノハチジョウシダ
チャセンシダ科; コタニワタリ
メシダ科; オニヒカゲワラビ(山菜名ガンソク)※11
節足動物昆虫綱 ツチハンミョウ科; ヒメツチハンミョウ※12
軟体動物 コウラナメクジ科; ノハラナメクジ(ヨーロッパ原産の帰化種)※13
環形動物 ヒルド科; ヤマビル
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《令和7年度 活動実績》
令和7年度 緑の少年団活動交流会 2026.2.14
報告 森上 記子県内の緑の少年団が集まり、交流を深め合うことにより、さらに活発で有意義な緑の少年団活動につなげることを目的として、去る令和7年2月14日(土)に、竜王町の「希望ヶ丘公園 青年の城」において「緑の少年団活動交流会」(滋賀県緑化推進会主催)が実施されました。
今年度は、県内から4団体、団員をはじめ指導者や保護者、プラス、スタッフ17名(内、滋賀会12名)が一堂に会して、楽しく有意義な1日を過ごしました。
私たち滋賀森林インストラクター会も、かねてより支援活動の一環として本事業に携わり、午前中の「ネイチャーゲーム(自然観察も含む」と午後からの「ネイチャークラフトづくり」の指導を担当しました。
「始まりの会」が終わって、フィールドに出て、まずは、腰掛けのあるところで、全員参加で「ノーズ」をしました。これは、次のゲームの「動物ヒントリレー」につながるものとなっています。
ある動物について、リーダーが、順番にヒントを出していきます。
いくつか聞いていくうちに、動物名がわかれば、身体のどこかを手でふれるように伝えます。
今回は、ふれるところを「ノーズ」(鼻)に限定せずに行いました。
ヒントの最後には、その動物を決定づける内容が出てきます。
途中で、自信がなくなったら、さわっている手を下げられます。
今回は、「テントウムシ」と「うさぎ」を当ててもらいました。
みんな集中してヒントを聞いていました。
二つ目のヒントでわかった子は、自信に満ちた顔で、人差し指を鼻にあてていました。
難しいヒントの段階でわかった子ども達がいました。
日頃の緑の少年団での活動の賜物でしょうか・・・。
ほぼ全員が、身体のどこかをふれていたら、正解を声をそろえて言ってもらいます。
子どもたちは笑顔で、大きな声で答えを言ってくれました。
「ヒントを聞いて、当てる」のやり方がわかったところで、「動物ヒントリレー」に移りました。
団を7つのチームに分けて、今度は、裏に動物のヒントが書かれたカードを円の外から、円の中心のカード並べゾーンに、取りに行ってもらいます。
チームの一人が、走って行って、カードを選んでは、団に持ち帰り、裏のヒントを読み上げ、6種類の動物を当てていきます。ヒントは、一つの動物に対して5つで、団に付いている指導者が、ヒントをメモして助けます。

初めは。勢いよくかけていきますが、何度も往復しているうちに疲れてきます。しかも、6つの動物名をすべて正解でないと、リーダーから合格がもらえません。
ですから、「合格!」のコールを聞いた子ども達は、大歓声をあげ、ピョンピョンして喜んでいました。周辺にいた鳥たちは、今日はえらい騒ぎやとそそくさと逃げてしまったことでしょう。
苦戦している団もありましたので、カードを持ち帰らずにその場で見て、同じヒントなら、他のカードを取っていいよと、ルール変更もしていきました。
最後は、カードを全部表に向けて、ヒント全見えもしました。
どの団も、6つとも正解までがんばり、ゲーム終了時には、なんと、「もう一回、やろー!」と、こんなうれしい言葉も聞かれました。
最後は、「フィールドビンゴ」をしました。
マスに書かれた条件の木や葉っぱを見つけます。
これも、団で協力し合って、どんどん見つけていきました。
その際に、私たち滋賀会のスタッフが、一人ずつ、団に付き添い、木や葉っぱなどのエピソードを伝えました。

この時期だけに、生き物が見つけにくく、しかも、鳥たちはまだ戻ってきません。そんな中でも、枝にぶら下がるウスタビガの緑色の繭や、チャバネゴキブリを見つけた団がありました。

1時間半もの間、めいっぱい、身体を動かし、五感をはたらかせて、午前中の活動は、楽しさいっぱいの中で終わりました。
午後からは、クラフト室で、「かえるゲコゲコ」を作りました。
「せみブンブン」では、糸の先の竹筒をグルグル回すのですが、回すことで竹筒が飛んでいってしまうこともあり、竹筒を固定して、糸の方を回して音を出すものが、「かえるゲコゲコ」です。
初めに、パワーポイントで作り方を示しました。

いざ作り始めると、細かな作業に加えて、リリアンの糸を2度固結びする作業が2回あり、子ども達は、「また、ほどけた!」とか、言いながら、懸命に2回の固結びに取り組んでいました。

できたものの、松脂と糸との摩擦が十分に起こらなくて、すぐには音が鳴らない子もいました。私たちも各団に入って、子ども達と一緒に、あれやこれやと工夫を重ねていきました。
途中で、いったん、作業をやめて、竹筒にはる、「ピョンピョンがえる」を折り紙で折りました。
折り方で、二カ所、とっても難しいところがありました。
そこで、パワーポイントで折る順を示すと共に、大きな紙で実際に折って、わかりやすく示すことにしました。

折り紙は、普通・中間・小型の3種を用意しました。
手始めに、普通サイズで折るだろうと思っていましたが、子どもは手が小さいので、いきなり、小型の折り紙で挑戦する子もいました。
折り方がわかった子が、困っている子を助けるなどして、よい交流となりました。
そして、折ったカエルを貼り付けて、クラフトの仕上げに入りました。みんな音色はそれぞれですが、何とか、ゲコゲコと鳴るようになりました。中には、高い音が出て、「鳥の声みたい!」と言う子もいました。
緑化推進会のスタッフの方が、最後のまとめに、各団でゲコゲコと鳴らしてくださいと言われました。
各テーブルから、それぞれのゲコゲコの合唱が聞こえ、会場は温かい雰囲気に包まれました。
これを持ってお家に帰り、家族にもゲコゲコを聞かせることでしょう。
今回も「ネイチャーゲーム(自然観察を含む)」や「ネイチャークラフトづくり」の活動を通して、子ども達から感動と明日への元気をもらい、無事に活動を終えられたことに感謝して、「希望ヶ丘文化公園」とお別れをしました。
令和7年度第1回 林業体験報告 2025.6.28
朽木麻生の森林公園くつきの森(高島林業研究グループ試験林)
報告 林業体験担当 前田 康弘
今回の林業体験は獣害対策です。
研修場所は朽木麻生の森林公園くつきの森です。
この公園の一部に、私が所属する高島林業研究会(高島林研)が管理する試験林があります。
最初に、試験林まで行く途中に最近植栽した造林地にて集合です。
今回の参加者は滋賀会6名 高島森林組合4名 県西部南部森林整備事務所高島支所3名です。今回の研修は高島林研の実践講座も兼ねております。
挨拶、自己紹介の後、苗木の食害対策を高島市森林組合の清原さんに食害防止方法と現在の状況を聞く事にしました。

*食害防止の方法は以下の4とおりです。
@ シカヨケクンを挟む
A 水切りネットをかぶせる
B テ−プを巻く
C 竹串で苗木を囲む
以上を試した結果は・・・ほぼ全て鹿による食害を受けたとの事です。
今後は、他の方法も考えて、食害防止に取り組むとの事でした。
ここれから伐採、造林を進めるには、どうすれば効果的な対策ができるのか?
苗木に直接対策する方法、鹿の侵入を防ぐため対象地を囲む方法、鹿の頭数を減らす等など・・・改めて獣害対策の難しさを認識しました。
(これはシカヨケくんです。)

*そして試験林に移動しました。
この試験林は昭和53年に高島林研の先輩方が植栽されたものです。
当時は造林ブ−ムに沸く時代で、木材価格も右肩上がりでした。
生育状況、耐雪害状況、材の強度の試験を実施し、2回程雪害を受けましたが、 ほぼ順調に生育し、今の林分を形成しております。
*今年も熊ハギの被害を受けた木が見受けられる。
5月連休明けに下見に来た時には、無かったのに・・・ここ1ヶ月の内に被害に遭っている。
他の所でも6月初めて頃の被害を確認した。
*テ−プ巻の始まり
熊ハギは昭和40年代始め頃には朽木地域においてもごく稀に確認される程度であった。(芦生を中心に京都、福井、滋賀の一部で確認)
その後、拡大造林が実施され、県内では湖北、湖西で熊ハギの被害が多く確認されるようになった。
その頃、京大芦生演習林においても被害が多く発生したが、ツルの巻いた木は被害が少ない事が分かり、人為的にテ−プを巻く事で防止する発想になった。
*予め、事前に林分調査をしております。
(この林分の平均と思われる所を2ヶ所0.02haを設定し、その中の本数、樹高、直径を計る)
結果は ・平均樹高21.6m・平均胸高直径20.8cm・生立本数1750本/ha ・要間伐本数450本/ha でした。(ピンクテ−プで印を付けている、テ−プ巻はしない)
*テ−プ巻きのデモンストレーション
森林組合の甲斐さんに巻き方、手順を教えていただく。
・高さは、地際から1.5m位。
・テ−プの端を挟み込んで、上から下に間隔20cm位で巻き付けていく。
地際は根元までしっかり巻く。
そして、交差するように下から上に巻き上げていき、最後にテ−プの端同士を結び付ける。
*テ−プ巻作業の開始
各自、作業を開始する。
なかなか甲斐さんのように早く、綺麗にいきませんが、巻く本数を重ねる程に要領を得て、それなりに巻けるようになった。
巻いた本数は1人3本位〜10数本で、午前中の作業は終了する。
*昼食は近くの「やまね館」を使わせていただいた。
午後からは、試験林の谷筋を登り、12品種の外見的特徴はあるのか、生育に差はあるのか等見る。
そして、木陰にてしばし、林業談義をする。
話題提供・・・私がこの試験林の所有者と仮定して、今、伐採して売却したなら私の収益はいくらか?
山元立木価格(諸経費を差し引いて山林所有者の収益となる金額、m3当たりで表す)
全国平均価格(百円以下切り捨て)
S40年 スギ 9,300円 ヒノキ10,600円
S55年 スギ22,700円 ヒノキ42,900円
R5年 スギ 4,300円 ヒノキ 8,800円
見ていただいたとおりです・・・今の価格がS40年の価格より安い物は他にあるでしょうか。
1m3の目安 ・・・直径24cm × 長さ4m × 約4本
この試験林の木ならば3〜4本が必要と思われます。
以上、暑い中でしたが無事に終えることができました。
また、次回もよろしくお願いします。
《令和6年度 活動実績》
令和6年度 緑の少年団活動交流会 2025.3.1 みさき自然公園
報告 森上 記子
県内の緑の少年団が集まり、交流を深め合うことにより、さらに活発で有意義な緑の少年団活動につなげることを目的として、去る令和7年3月1日(土)に、守山市の「みさき自然公園 パークセンター」において「緑の少年団活動交流会」(滋賀県緑化推進会主催)が実施されました。
今年度は、県内から5団体で団員26名をはじめ引率者16名が参加し、スタッフ17名(内、滋賀会11名)が一堂に会して、楽しく有意義な1日を過ごしました。
私たち滋賀森林インストラクター会も、かねてより支援活動の一環として本事業に携わり、午前中の「自然観察」と午後からの「ネイチャークラフトづくり」の指導を担当しました。

始まりの会の後、朝からの霧がかかったままの園内に出て、「発見ビンゴ」(16マス)を使っての自然観察を開始しました。今年の冬は、寒暖差が激しく、寒波も長引きましたので、何とか咲き出した「オオイヌノフグリ」や、若い「スイバ」の葉をビンゴに入れました。子ども達が、地面に広がるスイバの赤い葉を見つけると「どうして、赤い色をしているのかなあ?」と尋ねる時間も設けました。

また、生き物との関連では、「モグラ塚」や「水鳥」がビンゴに入っており、盛り土を見てすぐわかる子ども達も、その数の多さにびっくりしていました。「水鳥」は、園内を流れる川に数羽いたのですが、「鳥がいるー!!」の歓声に、あわてて飛び立っていってしまいました。

この園は、ナラ類、カシ類と共に、アキニレが多く植わっており、まだらもようの樹皮の一部が、地面に剥がれ落ちていました。どこの部分が落ちたのかなと、「自然のジグシーパズル」を楽しみました。さらに、樹皮の裏側で冬眠している虫の存在も知ることができました。


冬でも、五感を使えば、こんなにも発見や楽しみがあるのだということを、伝えられたことと思います。
午後からは、「がりがりプロペラ」作りに取り組みました。
「小枝」を小刀で削って、凹凸を作り、それを棒でガリガリとこすると、先端につけたプロペラが回り出すというものです。
いきなり、木の枝を削るには、堅さもあるので、「割りばし」からまず挑戦しようということにしました。

「割りばし」に切れ込みを入れておく工夫もしました。切れ込みに向かって、刃を滑らせていくと、そこで刃が止まります。「割りばし」と言っても、子ども達には削るのにすごく力がいって、刃の背を押す親指のはらに筋が入った!!と目を丸くして、友だちに見せている子がいました。
削るのも大変ですが、プロペラが回るのも、簡単にはいきません。
こすり方にも工夫が必要で、力もいります。ガリガリの連続で、腕も手も疲れてきます。もう、友だちのは、回っているしーと焦りも出る中で、ついに回ったときの、子どもの目の輝きや歓声は、想像がつくことと思います。

「割りばし」を完成させたら、中・高学年の子ども達は、「小枝」で凹凸を入れるのに挑戦しました。
用意した「小枝」は、太さ、長さ、格好が様々で、子ども達は好みの枝を選んで、さらに力を入れて削っていきました。中には、二またに分かれた枝を選んで、なんとプロペラが2つ付いたのを作った子もいました。

低学年の子ども達には、凹凸をつけるために、「アルミの針がね」を巻くことで、作品を作ることにしました。軽い紙のプロペラも用意して、回りやすくする工夫もしました。
さらに、小刀にも挑戦したい子には、私たちが手を添えて、一緒に削っていきました。子どもの頑張りをそばでじっと見守っておられる保護者の姿もありました。
今回は、毎年夏季に行う「指導者研修会」の折りに、交流会のクラフトで「がりがりプロペラ」をするにあたり、まずは、各団の指導者さん自身に、小刀を使って作る体験をしてもらいました。そのかいあって、子どものサポートにさっと入られる指導者の姿も見られ、より多くの大人達で技術面と安全面を見ることにつながったと思います。
コロナ禍でストップしていた交流会も、再開して3度目となりました。今回も「自然観察」や「ネイチャークラフトづくり」の活動を通して、子ども達から感動と明日への元気をもらい、無事に活動を終えられたことに感謝して、「みさき自然公園」とお別れをしました。
令和6年度 緑の少年団指導者研修(緑の少年団サポート事業)
報告 森上 記子

私たち、滋賀森林インストラクター会のメンバーは、県の緑化推進会より委託を受けて、「緑の少年団地区別指導者研修会」に講師として参加しています。
今年度も8回の研修会が各地域の施設において実施されております。
その中で、今回は、守山市にある「びわこ地球市民の森」(7月28日)での様子をご紹介します。
この日は、団長さんをはじめ、17名の指導員さんが参加されました。
まずは、センター長さんより、「びわこ地球市民の森」についての説明がありました。
その後、事務局より、「緑の少年団育成強化事業」における実施上の留意事項などが話されました。
今年度も、講義からスタートし、「森林機能」について、パワーポイントを使って話を進めました。
森林の8つある機能の中から、「水源かん養」と「土砂防止災害機能」と「快適環境形成機能」の3つを取り上げ、今課題となっている、森林における生態系のあり方や豪雨災害などともつなげながら、話を進めました。
滋賀では、今年に入って伊吹山で二度にわたって土砂の流出があり、みなさん真剣な表情で視聴されていました。
さらに、森林の機能を発揮させていくための、「伐る・使う・植える」の循環の必要性を示したことで、今後の森林とのかかわり方につなげることができたように思いました。
受講者の方々の感想にも「子ども達にも森林の維持の大切さを教えていきたい。」「森林を守っていくことの大切さを伝えたい。」などの思いが書かれていました。

屋内レクリエーションでは、クラフトに「がりがりプロペラ」を取り上げました。
来年3月に開かれる交流会の折りに、子ども達に体験させたいクラフトを前もって指導者の方に体験してもらうことも兼ねての試みでした。
初めに、「自分と反対の方向に削り出す」など小刀の扱い方や作り方をパワーポイントで提示し、さらに、実際に回すところを見せますと、大変興味を示され、意欲的に楽しんで取り組まれました。
若い世代の方は、小刀を使うという経験は、ほとんどありません。
いざ、削り出しますと、持ち方や押し出して削るといった削り方をアドバイスしながら、進める場面もありました。

凹凸になったところをガリガリとこすって、プロペラが回り出すと、歓声をあげられ、私たちも一緒に喜び合う温かなひと時となりました。
そして、最後には、各グループから、お一人代表で皆さんの前で、できばえを披露していただき、拍手をし合いました。
本番では、小さい学年の子ども達も参加されますので、そうしたバージョンの作品も提示しました。

屋外レクリエーションでは、ネーチャーゲーム:「はっぱジャンケン」をしました。
昨年度、滋賀県主催の「自然体験講座 実践プログラム」に参加して、実際に体験してきたものを実施させていただきました。
まず、3人組をつくります。林内で、各自が5種類の葉を紙袋に拾って来ます。
皆がそろったら、リーダーの条件(「一番長いと思う葉」など)に合う葉を選んで、3人で見せ合い、条件に一番ぴったりの人がその葉を皆に見せます。
「おしゃれな葉」のときには、その葉のおしゃれさを皆に伝える時間をとるなどしました。

ネーチャーゲームでは、初めて顔を合わす人もいる中で、自分のはっぱのよいところを嬉しそうに話されました。
皆が安心して楽しめるゲームとして、各団での活用が期待できそうです。
今回は、猛暑への対応として、林内では葉を拾うことだけにとどめ、その後の展開は、室内で皆が集まれる場所を確保して行いました。
よって、秋など季候のよい時には、色とりどりの葉を集めてきて、野外で思い切り楽しんでいただきたいとお伝えしますと、なるほど・・・という表情をされていました。

今回もみなさまのご協力によって、指導者研修会における滋賀会の役割分担を終えることができました。
指導者のみなさまがそれぞれの団において、子どもたちと自然とのかかわりを、安全に配慮されながら、楽しく進められることをお祈りいたします。
2024年度 林業体験活動(第一回)報告
担当 前田 康弘 報告 森上記子
日 時 :令和6年5月11日(土)
場 所 :高島市朽木生杉 (「タネプロ」の借地)
内 容 :植樹、ポット苗、鉢替え等・・・午前中
周辺の山林散策、広葉樹林造成の談話等・・・午後
参加者: 「タネプロ」から9名 滋賀森林インストラクター会から9名
このたび、滋賀会では、新たな研修として、「林業体験活動」に取り組むこととなりました。
この活動は会員の清水 美里(しみず みさと)さんが代表をされている「タネカラプロジェクト」(略して、「タネプロ」)の作業に参加するものです。
「タネプロ」が目指す森づくりとは、地域の生態系を構成する植物群落を再現し、次世代を担う後継樹、親木を育成することで、当該域の更新を後押しするものです。
よって、「タネプロ」の苗木は周辺の山から種を採取し、それを育てたもので、正に地産です。
地元の木で、生物多様性の森を造成することができれば、どんなにすばらしいことか。
しかし、どの苗を、どんな間隔で、何本を植え付けするのが適正か・・・?
スギ、ヒノキなら多少の心得のある会員はいますが、広葉樹の造林に関しては国内で未だ確立した技術がありません。
そうした未知の可能性に向かって、「タネプロ」の方々と共に、模索しながら造林活動をしていこうと、初夏の日差しのもと、第一回目が行われました。

互いの顔合わせをした後、地域の子どもたちも加わって拾い集められた種を発芽させて、育てている様々な種類の苗木のあるところに移動しました。
大きなスギとケヤキが並んで立っている木の下は、直射日光が避けられ、幼樹が育つには最適とのことです。

苗木を育てるために、まずは、大きなトレイで、いくつもの種子を発芽させます。
少し育ったら、一つひとつのポットに分けて育てます。
さらに、苗木が大きくなると、さらに大きなポットに入れ替えていきます。


その中に、葉が黒ずんでシワシワになっているのがいくつか、目にとまりました。

なんと、先日の、急な冷え込みの朝に、霜でやられてしまったそうです。
その朝の気温は、2度まで下がっていたと聞きました。
そこから、本日植える苗木を運び出し、山の斜面の下に移動しました。


その斜面は、伐採された後、植林されていないため、崩落の心配も出てきているとのことでした。しかも、ここでもシカの食害がひどく、植林するところは、柵でしっかりと取り囲まれていました。
高さもある、頑丈な柵を用意されたとかで、そうしたことにも労力を使わなくてはならない現状を目の当たりにしました。

その柵の手前は、シカが食べない「イワヒメワラビ」がびっしりと生えていました。
また、柵のすぐ外側を流れる沢の辺りに、シカの通り道を発見しました。爪の跡もしっかりと残っており、厳しい現実がさらに伝わりました。

苗木を植える前に、柵内の植生を確認することになりました。
どんな種が飛んできて、または、鳥が糞と共に種を落としたことで、芽を出しているのだろうか?野草は、どんなのが生えているか?みんな、興味津々でさがしました。
すぐ近くに生えている「オオモミジ」の種が飛んできて、しっかり芽を出していました。
「クリ」もいくつも芽を出して、育っていました。
スミレの仲間は、「ツボスミレ」をはじめ、種々のスミレが見つかりました。

予想以上に、たくさんの植生が育っていることがわかりました。
今回、植える樹種は、この地域の潜在自然植生に基づいた、落葉広葉樹の「トチノキ」、「キンキマメザクラ」、「ウワミズザクラ」、「タニウツギ」、「ヌルデ」などでした。
「ヌルデ」は、先駆種として、選ばれました。
どの樹種も、成長が早く、葉をたくさんつけて、樹冠も広がるものです。
こうした樹種を植えることにより、日陰ができ、土中の水分を保持できる環境がつくられていきます。
植樹の方法として、1本ずつ単独で植える。
育ち具合を見守るということで、同じ樹種を2本とか、3本セットで植えてみる。などがありました。
3年ぐらいたっている苗を植えました。

苗木を植えるさいに、伐採された木の根っこが残っていたりもするので、まず、つるはしで、土を穿ち、さらにスコップで深く掘ります。
その際、掘り起こした土を決まった場所に積み上げ、その土をもどすように、注意を払わなければいけません。

植えて土を戻したあとは、幹の周りの土をしっかりと踏み固めます。

植えると、苗木に番号をつけ、高さを測って記録しました。

急な斜面での植え付けとなると、まず足場を確保し、姿勢を保つのが大変でした。
1本だけ、5年以上の幹がしっかりとした「トチノキ」があり、それは、斜面下の柵の入り口の脇に、植えました。
まるで、苗木たちの成長を見守ってくれるようです。

間隔を開けて、柵内に今回、選ばれた苗木がおさまりました。
大木の下での守られていた苗木たちは、本日より、日光や風雨が直に当たる日々となります。
次回の活動の折りに、どのように育っているかが、楽しみです。
次回は、苗木の周りの草刈りなどの作業が待っています。
午後からは、あらためて、「タネカラプロジェクト」の構想を清水美里さんから聞きました。
書面の中の一文に、清水さんの思いが凝縮されています。
「タネから始まる命の循環、 タネから関わる森作り。
その楽しみを多くの仲間と共有し、次世代へと発信したい。
未来に向けた実に息長い プロジェクトである。」
最後に、近くの山林を皆で散策しました。
「ヤマナシ」の実がふくらみかけていました。
宮沢賢治の「やまなし」には、香りのよさが書かれていましたので、実が熟したら、確かめてみたいです。

林道脇の沢の向こう側に「ズミ」の大木があり、白い花が満開でした。

短い時間でしたが、様々な植生と出逢えました。
1日を通して、本当によいお天気に恵まれ、第一回目の林業体験活動を無事、終えることができました。
次回の活動は、9月を予定しています。
《令和5年度 活動実績》
2023年度の定例研修会を総括して
研修担当 小西 民人
今年度は、竜王町の鏡山山腹に於いて、今まであまり研修対象として取り上げてこなかった、貧栄養の花崗岩地に見られる植物やそこに生きる虫たちに焦点を当て、定例研修会を行うこととしました。
鏡山周辺は、後期白亜紀の野洲花崗岩からできていて、風化浸食が進み、山腹では細かい谷が刻まれ、植生に乏しい悪地形(バッドランド)が発達、表層が真砂化しているような場所です。
そのような場所には、見上げるような高木はなく、アカマツ・コナラを中心とした里山林とその周辺の湿地性の植物群が見られ、それらが今年度の研修対象となります。
今年度は、6月に県外研修会を実施するという計画もあり、例年の隔月実施という原則から外れて、年4回の計画を立てました。
一般の参加者も少しあり、それなりに充実したように思います。
また、第4回研修会については、私の入院が原因で下見のみとなりましたが、一応、下見の報告も載せておきます。
以下、4回分の研修の一部の写真を載せます。詳細はHP掲載の報告をご覧ください。
@ 第1回4月23日(日) 竜王町鏡山/鳴谷コース(報告;関澤)
下見 4/17 平田、森上、小西(2)
参加者5名(高橋、水田、関澤、平田輝(一般)、小西)
ヨツボシトンボ

ハルリンドウ

ヘビノボラズ

A 第2回5月28日(日) 竜王町鏡山/鳴谷コース・大谷池周辺(報告;高田)
下見5/20 野村、橋木、小西
参加者10名(高橋、梶谷、平田(3)、高田、関澤、冨田(2;一般)、小西)
イシモチソウ

タツナミソウ

クロミノニシゴリ

B 第3回8月27日(日) 竜王町鏡山/鳴谷コース(報告;平田)
下見8/19 橋木、森上、小西
参加者7名(高橋、平田、高田、水田、高森(一般)、冨田(一般)、小西)
ガガイモ

サギソウ

キキョウ

C 第4回10月29日(日) 竜王町鏡山/鳴谷コース・大谷池周辺 中止(報告;なし)
下見10/21 関澤、小西
センブリ

スイラン

クロミノニシゴリ

まとめとして、今年度に確認した湿地性植物などや昆虫の一部を列挙すると、
@ 食虫植物 イシモチソウ、モウセンゴケ、トウカイモウセンゴケ、ミミカキグサ、ホザキノミミカキグサ、ムラサキミミカキグサ
A シダ植物 ヤチスギラン、ヒモヅル、ミズスギ
B 他の草本 ハルリンドウ、カキラン、サルマメ、サギソウ、ヒナノカンザシ、ワレモコウ、コバナノワレモコウ、アイナエ、イガクサ、キキョウ、サワシロギク、リンドウ、イヌノハナヒゲ、イトイヌノヒゲ、キセルアザミ、サトヤマハリスゲ、スイラン、センブリ、タツナミソウ
C 樹木 ヘビノボラズ、クロミノニシゴリ、ウメモドキ、ザイフリボク
D 昆虫 トンボ類として、ヨツボシトンボ、ハッチョウトンボ、キイトトンボ、コサナエ、ムカシヤンマ、サラサヤンマ
令和5年度 緑の少年団指導者研修(緑の少年団サポート事業)
報告 森上 記子
私たち、滋賀森林インストラクター会のメンバーは、県の緑化推進会より委託を受けて、「緑の少年団地区別指導者研修会」に講師として参加しています。
今年度も8回の研修会が各地域の施設において実施され、最終回は、「河辺いきものの森」で行われました。
この日は、団長さんをはじめ、12名の指導員さんが参加されました。
「緑の少年団育成強化事業」の説明の後、今年度は、まず前半、「野外活動における安全管理」について、パワーポイントを使って講義をしました。
2年前にもこのテーマで依頼を受けましたが、今年度は新しくリーダーをされる方が多いということもあり、再度この内容でということになりました
「リスク」と「ハザード」の違いを説明し、「リスクマネージメント」の手順を説明していく中で、実施例(夏の定例行事のハイキング)を織り込んで話を進めていきました。
KYTシート(危険予知トレーニング用のシート)も活用しました。
そのことに関連して「子どもに活動当日、現地で説明しても、目新しい物に興味・関心が向いてしまい、しっかりと話を聞くことができにくい。そこで事前に子どもたち自身もKYTシートを見てリスクの発見に取り組むことは大変意義があり、少年団活動において取り入れたい。」という感想をいただきました。
団の子ども達の様子とつなげながら、熱心に受講していただけたことと思います。
下見も含めて準備の段階から、当日の細かな点検やその都度の判断まで、指導者側の共通理解のもと、活動を進めていくことで、実りある体験ができるということを、私たちも共に、再確認させていただく時間となりました。

その後、野外に出て、ネーチャーゲームの一つである、「サウンドマップ」を体験してもらいました。
林内にたたずんで聞こえてきた音を白い紙(中心に自分の目印)に、線などでどんどんかき込んでいきます。
音によって、線の描き方は自由です。
この日は、もう夏の終わりでしたので、「つくつくぼうし」の大合唱。
そこに、カラスも負けじと加わります。
かすかな「チチチ・・・」といった鳥の声。
みなさんの音をさがされる一心な姿が今も目に浮かびます。
「楽しみながら、自分の感受性を高める活動をもっとしたい。」とネーチャーゲームに対する意欲的な感想をもいただきました。
今回は、場の設定が午後の河岸林の中でしたが、一日の時間によって、天気(雨、風など)によってなど様々な楽しみ方があることもお伝えしました。
その後、河辺いきものの森の植生の観察をしながら、危険な植物や生き物の説明も加えて歩きました。
既に、「スズメバチ」のために立ち入り禁止区域にされている所もありました。
ここの植生に関しては、鈴鹿山系からの土砂の流出の際に、種が流れついて、芽吹いたものが根付いたとものもるということを「林遊会」方からお聞きし、その保全に会のみなさんが努力されてきて、今にいたっています。
このような林内で「この植物、初めて見ました!」などの感動もある中、他の団の方とも交流される姿も見られました。

今回は、野外に出ての活動となりましたが、後半の活動を屋内でのネイチャークラフトを実施した研修会もありました。
用意したのは、小さな木の枝で「モックン」を作ろうです。
木の枝の様子をじっと観察して、どんなものに見立てようか?顔にするなら、目(動眼)をどこにつけようか?お口は?とどんどん想像・創造力を膨らませていきます。
仕上がりは、キーホルダーにすることが多いのですが、みなさん、気合い十分に取り組まれ、一人ひとり味わいのある作品が仕上がりました。
参加者の方にとっては、初対面の方もいる緊張した中での作業でしたが、最後に互いの作品を照れながら紹介し合うときには、拍手や笑顔も出て温かい雰囲気の中、活動を終えられました。
《令和4年度 活動実績》
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令和4年度 緑の少年団活動交流会
報告 森上 記子
県内の緑の少年団が集まり、交流を深め合うことにより、さらに活発で有意義な緑の少年団活動につなげることを目的として、去る令和5年2月25日(土)に、守山市の「びわこ地球市民の森 森づくりセンター」において「緑の少年団活動交流会」(滋賀県緑化推進会主催)が実施されました。
今年度は、県内から4団体、団員をはじめ指導者や保護者約50名余りの他、スタッフ十数名(内、滋賀会8名)が一堂に会して、楽しく有意義な1日を過ごしました。
私たち滋賀森林インストラクター会も、かねてより支援活動の一環として本事業に携わり、午前中の「自然観察及びネイチャーゲーム」と午後からの「ネイチャークラフトづくり」の指導を担当しました。
始まりの会の後、雪がちらつく中、対岸の雪をいただいた比良の山並みを見やりながら、「発見ビンゴ」を使っての自然観察を開始しました。
今回のビンゴには、16枚の写真があり、すべて見つけられれば、10回ビンゴ達成となります。この時期なので、林内での花は、「スイセン」と「ヤブツバキ」など限られていましたが、センターの前庭あたりに植樹された「四季桜」(マメザクラとエドヒガンが交雑した種間雑種)の蕾が開き始めたところで、「ビンゴ」に加えることができました。
秋から冬と春に開花する品種だそうで、枝の先の薄いピンク色の小さな花を子ども達はしっかり見つけることができました。

また、生き物との関連では、「モグラ塚」や「イラガの卵」、「鳥の巣」(おそらく、カラスであろう)などが、ビンゴに入っており、地面の様子を見たり、木々の上を見たりと大忙しでした。また、ビンゴに加えていませんでしたが、切り株の上にキツネの糞がのっており、フイールドサインのことも伝える機会を得ることができました。
さらに、この森には、ふだん目にしない「ナラガシワ」も何本か植樹されています。落ち葉を手にして、「かしわ餅」のことを話し、次に葉に穴をあけてお面にして見せると、自分の顔につけてみて、葉の大きさを感じ取っていました。
この森には、シイタケのほだ木も並べられており、種駒から発芽している様子が見られました。
これもビンゴ以外でしたが、キノコを介して間接的に樹木の栄養をもらっているというお話をしました。
ちょうど、子ども達の足下に、ほだ木の役割を終えて朽ち果てていく木片がころがっており、こうした実物を見ることで、分解者としてのキノコの存在をより感じ取れたことと思います。
これが、フイールドに出る良さだと実感しました。
午後からは、木のブンブンごま作りに取り組みました。
こちらであらかじめ輪切りにした木片を用意しましたが、実際に幹をノコギリで切ってから作る体験もしてもらおうと、市民の森で間伐されたクヌギなどの木切れも用意しました。
木はかなりの堅さで、スタッフがしっかりと押さえる中、子ども達は、両手でノコギリを握って、一生懸命切っていました。ノコギリで木を切る経験が初めての子どもにとっては、貴重な体験となりました。
穴の方は、キリでは、ギザギザが残ってたこ糸が引っかかってしまいます。
よって、電動ドリルでスタッフが位置を決めて穴を開けました。
自然木は、断面が整った円ではありませんので、子ども達は、模様などを描いた後、回してみますが、一回目での成功はなかなか難しいようでした。
私たちスタッフも加わりながら何度かチャレンジし、成功したときは、互いに喜び合う光景があちこちに見られました。
材質が木のため、ブーンブーンと奏でる音色は優しく響きます。
「いつまでも、回していたい」
ある子がぽつりとこぼしました。「うーん、わかる、わかる」と心の中でニンマリとしました。
学校などで、厚紙や牛乳パックで作った経験はあると思いますが、自分で木を切っての、ビュンビュンごま作りは、緑の少年団ならではの、活動となったことと思います。


コロナ禍のために、ようやく開催できた今回の交流活動でしたが、森林インストラクターとしてこの事業に参加し、自然観察やネイチャークラフトづくりの活動を通して、発見や驚きや成功のたびに目を輝かせて、歓声をあげる子ども達の姿に出会えることができました。
感動と明日への元気をもらい、無事に活動を終えられたことに感謝して、地球市民の森をあとにしました。
近畿連絡会研修会(会報・第31号 へのリンク)

黒河林道(近畿連絡会研修会2022.11.20)
報告 高橋 優
11月19〜20日(土日)に滋賀会主催で近畿連絡会研修会を開催しました。
コロナウイルスの流行のため、2年間開催を中止せざるを得なかったイベントです。
コロナの流行は収束していませんが、死亡率の低下や地域経済への影響が考慮され国や県からの行動制限が見直されたため、3年ぶりに研修会を開催することになりました。
研修場所は湖西高島市のビラデスト今津と高島トレイル黒河峠。
それに伝統産業の扇骨製作と針江地区の川端(かばた)の見学を研修に加えました。
研修の内容は研修担当の小西理事が企画し、準備にもリーダーシップを発揮していただきました。
また、高島が地元の谷口会員、梶谷副会長など黒河林道の整備や配付資料収集に助けていただいています。
研修会の参加者は1日目のみの参加を含め34名。
近畿各地の森林インストラクターの方も各府県の事務局を通じて参加の応募があり、なんとか開催にこぎ着けました。
〇1日目 すいた扇子


2.扇骨の日干 3.扇骨磨きの実演を見学
扇骨の磨く前と後を触らせてもらい、仕上がりの滑らかさに驚かされました。
〇針江地区のかばた見学


針江地区では、西にある比良山系に降った雪や雨が伏水流となって地下10〜20mに流れていて、鉄管を打ち込むと清らかな水がコンコンと湧き出てきます。
水温は1年を通してほぼ14℃。
この水を飲料や炊事といった日常生活に利用していて、そのシステムを「かばた(川端)」と呼んでいます。
〇ビラデスト今津


セラピーロード 平池(だいらいけ)
宿泊施設の「ビラデスト今津」で夕食の後に親睦交流会を設けました。
コロナ禍のため開くことができなかった近畿連絡会の研修会でしたが、ようやく開催され参加できたことを嬉しく思うと感想を述べられた方もおられ、主催者側として苦労が報われました。
交流会に最後まで残った参加者で琵琶湖周航の歌を声を合わせて歌いました。
佐々木会長のハーモニカ伴奏、梶谷副会長のリードでささやかな合唱会となりました。
〇2日目 黒河林道
2日目は紅葉真っ盛りの黒河林道、黒河峠を散策しました。


4班に分かれて自然観 どんぐり(ミズナラとブナ雑種)
〇マキノにて

10.メタセコイア並木
黒河峠散策後、近江の新名所マキノのメタセコイア並木を見ていただきました。
日曜日とあって一般の観光客で混雑していましたが、赤茶色に紅葉したメタセコイアを土産話にしてもらえたら幸いです。
研修はJRマキノ駅で解散。
佐々木会長から参加者のみなさんへ挨拶とともに感謝の言葉でしめくくりました。
《令和3年度 活動実績》
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令和3年度第第3回県立きゃんせの森
/奥伊吹(姉川上流域の巨木・山村文化)研修会
(米原市旧山東町・旧伊吹町)2021.10.24
報告 下川 茂
研修先 県立きゃんせの森(午前)、奥伊吹の巨木・ふるさと伝承館(午後)
行 程 県立きゃんせの森10:00〜13:00?上板並(乳銀杏)13:10〜13:45?吉槻(カツラ)13:55〜14:05?甲津原(伝承館)14:25〜14:45?きゃんせの森15:25(解散)
参加者 10名
概 要 午前中は、県立きゃんせの森内のドングリが実る落葉広葉樹・常緑広葉樹を中心に観察を行った。(詳細はこちら)
午後からは、県道40号線沿いの姉川上流域をさかのぼり、上板並地区の銀杏巨木、吉槻地区のカツラ巨木の甲津原地区(山村文化資料館)の順に各々見学を実施した。

県立きゃんせの森
昭和50年の第25回全国植樹祭お手播き会場。既存の森に加え150種類、1000本程の樹木を植栽。
その際、冷温帯・中間温帯・暖温帯等の気候区分(ゾーン)ごとに分類し、各々の代表的な樹木を展示林として植栽してある。


第25回全国植樹祭(昭和50年)を記念したモニュメント。

その際の記念のヒノキが今も広場に3本残る。
平成30年6月29日の午後に当地付近で発生した竜巻(強さJEF2、風速 65m/s)により、きゃんせの森内でも多数の樹木が折損した。
その爪痕は3年後の今も残る。
名称 諏訪神社の乳銀杏(米原市上板並)

樹高 33m、幹囲 6.9m、県の幹周順位2位、推定樹齢 300年以上
樹高・幹囲・推定年齢は、環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」(1991)による。
イチョウの大木からは、約20本の気根(乳柱)がぶら下がっている。米原市の指定文化財に昭和46年指定(天然記念物)されている。
新たに、平成30年滋賀県緑化推進会から、「淡海の巨木・名木次世代継続事業」の第47号に認定された。
「乳銀杏」から「吉槻のカツラ」へ。路上の落ち葉からは「マルトール」の甘いカラメルの匂いが漂っていた。
名称 吉槻のかつら(米原市吉槻)

樹高 16m、幹囲 8.1m、県の幹周推定順位5位、推定樹齢 1,000年以上
(現地説明板より)
樹高・幹囲は、環境庁「日本の巨樹・巨木林 近畿版」(1991)による。
カツラの木は、県道40号線から集落に30m程入ったところにある。この坂は、地元では「桂坂」と呼ばれ旧伊吹町の民話『いろりばた』にも登場している。
吉槻地区のシンボルツリーとして住民から大切にされてきた。
滋賀県「自然記念物」に指定されている。
「吉槻のカツラ」から「奥伊吹ふるさと伝承館」(資料館)
江戸時代から現在地に残る入母屋造りの茅葺民家(越前V型)。

内部には、甲津原地区の特産物の「麻織物」の道具類や厳しい山村の暮らしを支えた生活用具等が展示されている。

隣村曲谷産の石うす


甲津原を含む4集落(甲津原・曲谷・甲賀・吉槻)は、平成26年度に「東草野の山村風景」として国の「重要文化的景観」(=重要文化財)に登録されている。
今回の第3回研修は、午前中のきゃんせの森での自然観察に加えて、午後からは奥伊吹地域に出かけて、古くからある山村地域の自然や生活文化の一端に触れようと計画しました。
*ドローン撮影。(上萩 寛)
《令和2年度 活動実績》
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令和2年度第2回研修会(東近江市奥永源寺の相谷・愛知崖)
2020.6.6(下見)、2020.6.28(本番)
報告者 小西 民人
相谷・愛知崖周辺の地図

参加者 6月6日 6名 6月28日本番 6名
下見は相谷と愛知崖の2地点で予定通り実施しましたが、本番予定の6月14日はあいにくの雨で延期、2週間後に愛知崖に絞って実施することができました。
多くの樹木に出会え、確認できた樹木は、愛知崖だけで低木やつる性の木本も含めて2日間に120種。
まだ何種類もありそうで、あの限られた狭い範囲に草本も合わせると200種以上の植物が生育している様に思います。
確認の樹木の詳細は、アカネ科(ヘクソカズラ)、アケビ科(アケビ)、アサ科(エノキ)、アジサイ科(イワガラミ、ウツギ、コアジサイ、ノリウツギ、ヤマアジサイ)、アワブキ科(アワブキ)、イラクサ科(コアカソ)、ウコギ科(タカノツメ、タラノキ、ハリギリ)、ウルシ科(ツタウルシ、ヌルデ、ヤマウルシ)、エゴノキ科(アサガラ、エゴノキ、オオバアサガラ)、カキノキ科(カキノキ、リュウキュウマメガキ)、カバノキ科(アカシデ、イヌシデ、オオバヤシャブシ、クマシデ、ヒメヤシャブシ)、ガマズミ科(ガマズミ、ニワトコ)、キブシ科(キブシ)、キョウチクトウ科(テイカカズラ)、キリ科(キリ)、クスノキ科(アブラチャン、カゴノキ、カナクギノキ、クロモジ、シロダモ、シロモジ、ダンコウバイ、ヤブニッケイ)、クルミ科(オニグルミ)、クワ科(イタビカズラ)、コミカンソウ科(コバンノキ)、サルトリイバラ科(サルトリイバラ)、シソ科(クサギ、ムラサキシキブ)、ジンチョウゲ科(オニシバリ)、スイカズラ科(スイカズラ、タニウツギ)、ツツジ科(アセビ、トサノミツバツツジ、ヤマツツジ)、ツヅラフジ科(アオツヅラフジ、オオツヅラフジ)、ツバキ科(チャノキ、ヤブツバキ)、トウダイグサ科(アカメガシワ、シラキ)、ニガキ科(ニガキ)、ニシキギ科(ツルウメモドキ)、ニレ科(ケヤキ)、バラ科(アカメモチ、ウワミズザクラ、エビガライチゴ、カスミザクラ、クサイチゴ、クマイチゴ、ナガバモミジイチゴ、ナワシロイチゴ、ニガイチゴ、ノイバラ、フユイチゴ、ヤマザクラ、ヤマブキ)、ヒノキ科(スギ、ヒノキ)、フサザクラ科(フサザクラ)、ブドウ科(サンカクヅル、ツタ、ノブドウ)、ブナ科(ウラジロガシ、クリ、コナラ、シラカシ)、マタタビ科(サルナシ、マタタビ)、マツ科(アカマツ、モミ)、マツブサ科(シキミ、マツブサ)、マメ科(イタチハギ、キハギ、ジャケツイバラ、フジ、ユクノキ)、ミカン科(カラスザンショウ、サンショウ)、ミズキ科(クマノミズキ、ミズキ、ヤマボウシ)、ミツバウツギ科(ゴンズイ、ミツバウツギ)、ムクロジ科(イタヤカエデ、イロハモミジ、ウリカエデ、ウリハダカエデ、オオモミジ、オニイタヤ、コハウチワカエデ)、モクセイ科(アオダモ、ヒイラギ、マルバアオダモ)、モクレン科(タムシバ、ホオノキ)、モチノキ科(アオハダ、ソヨゴ)、ヤナギ科(アカメヤナギ、イイギリ、コゴメヤナギ)、ユズリハ科(ユズリハ)、リョウブ科(リョウブ)。 以上、49科120種。
今回の研修は、マメ科のユクノキの花を確認するということがメインでしたが、何年かに一度しか開花しないということで、昨年に続いて今季も未開花で終わりました。
一昨年は沢山咲いていたので、来年か再来年に期待してこの地での研修を計画できればと思います。
ユクノキの開花が見られなくとも、この地はほぼ植林もなく、昔ながらの里山の状態が維持され、暖温帯から中間温帯に見られる樹種が多く生育する、多様性に富んだよい環境と感じました。
アップダウンが少なくて比較的歩きやすいので樹木の研修場所としては優れていると思います。
難点はヤマビルの生息地であることです。
本番の日には、いくつも近寄ってきましたし、実際二人の方が被害にあいました。
ヤマビル対策がここで研修する上で一番の留意点と感じました。
また、ヤマビルの存在はシカ等がいるということで、シカの嫌いな有毒植物や刺のあるもの、臭いの強いもの、食感の悪いものなどが見られました。
特に、鋭い逆刺を持つジャケツイバラや有毒のマルミノヤマゴボウなどが目立ちました。
愛知崖を中心に、下見で訪れた相谷も含めて下見と本番両方で確認し撮影したものを掲載して報告とします。
写真報告目録:写真は令和2年度第2回報告書に掲載
《相谷》
ヤマイバラ(バラ科バラ属)/サンカクヅル(ブドウ科ブドウ属)/ヤブムラサキ(シソ科ムラサキシキブ属) /キアシドクガ(ドクガ科)食草ミズキ等 /ジクホコリ(変形菌ジクホコリ属) /左を拡大したもの /
《愛知崖》
イワガラミ(アジサイ科アジサイ属)装飾花は1枚 /ミツバウツギ(ミツバウツギ科 〃 属) 果実は袋果 /オニグルミ(クルミ科クルミ属)装飾花は1枚 /ムラサキシキブ(シソ科ムラサキシキブ属)未成熟の果実、今年は生り年?花も紫 /ミズキ(ミズキ科ミズキ属) 葉は互生 /クマノミズキ(ミズキ科ミズキ属)葉は対生 /オカトラノオ(サクラソウ科) /オオハンゲ(サトイモ科) /オカタツナミソウ(シソ科) /ジャケツイバラ (マメ科ジャケツイバラ属) /ジャケツイバラの若い果実、 かなり成長した果実 /
アサガラ(エゴノキ科アサガラ属) 花はオオバより早い、横広につく /オオバアサガラ(エゴノキ科アサガラ属)花は縦長につく /果実 /ユクノキ(マメ科フジキ属)の幼木
、奇数羽状複葉の小葉は互生につく /サンショウ(ミカン科サンショウ属)/エビガライチゴ(バラ科キイチゴ属) /アワブキ(アワブキ科アワブキ属)
/イイギリ(ヤナギ科イイギリ属)雌雄別株でこれは雌株 /雌花、丸い子房の根元に退化した雄蕊が覗く、本番で見た若い果実 /アカメガシワ(トウダイグサ科アカメガシワ属)
/キブシ(キブシ科キブシ属)、もうすぐ終了 /
蓼畑を望む
令和2年度第1回研修会(長浜市余呉町中河内) 2020.4.29
報告者 高田 裕美子
【日程】北陸自動車道木之本IC前セブンイレブン前 集合 午前9時30分 出発 午前9時55分
⇒ 帰着 午後2時25分 所要時間4時間30分

【参加者】4名
【出会った植物】
○廣峯神社出発
ブナ林

○庄野嶺越え
ニオイタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)

花の中心部分が白いことが特徴
キランソウ(シソ科キランソウ属)

別名:地獄の釜の蓋
ユキツバキ(ツバキ科ツバキ属)

雄しべの筒部(合着部)は全く無いか全体の1/5以下です。
コバノガマズミ(ガマズミ科ガマズミ属)

葉腋に針状の托葉
ツルタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)

匍匐茎を伸ばし新株を形成します。主にブナ帯
ニシキゴロモ(シソ科キランソウ属)

キランソウに比べて花冠の2つに分かれた上唇が2〜3mmと大きい。キランソウは1mm程度と小さい。
ニシキゴロモは日本海側に多い種類
ユキグニミツバツツジ(ツツジ科ツツジ属)

葉柄が短く毛が無い
ウリカエデ(ムクロジ科カエデ属)

花は薄緑色から黄色に変わる。
「琵琶湖工事事務所中河内雨量観測局」を発見!!

オオウラジロノキ(バラ科リンゴ属)

特徴:棘、葉裏が白毛、葉柄が長い
マルバマンサク(マンサク科マンサク属)

実がハート?
ミズナラ(ブナ科コナラ属)

新芽!!
オオカメノキ(ガマズミ科ガマズミ属)

透けて見える葉が美しい?
滋賀県と福井県の県境にある旧郵政省が建てた?
イワガラミ(アジサイ科アジサイ属)

葉っぱはウリの香り...
ナツツバキ(ツバキ科ナツツバキ属)の大木

鮮やかなこれぞナツツバキの樹皮を見ることができました!!
ヤママユの繭を発見!色艶のいい生糸でした!!

ノヒラトビモンシャチホコ(シャチホコ科Drymonia属)

翅がしっかり伸び切らずに飛べない状態のものだったようです。
シハイスミレ(スミレ科スミレ属)

鮮やかな紫?
傘が黒光りしています!怪しげな色のキノコ

その他
ニリンソウ(キンポウゲ科イチリンソウ属)、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科ワスレグサ属)、セイタカタンポポ(キク科タンポポ属)、ムラサキケマン(ケシ科キケマン属)、ヤマエンゴサク(ケシ科キケマン属)、ショウジョウバカマ(シュロソウ科ショウジョウバカマ属)、ブナ(ブナ科ブナ属)、リョウブ(リョウブ科リョウブ属)、カンアオイSP(ウマノスズクサ科カンアオイ属)、シライトソウ(シュロソウ科シライトソウ属)、ナナカマド(バラ科ナナカマド属)、コアジサイ(アジサイ科アジサイ属)、コシアブラ(ウコギ科コシアブラ属)、ハウチワカエデ(ムクロジ科カエデ属)、ヒトツバカエデ(ムクロジ科カエデ属)、オオカニコウモリ(キク科コウモリソウ属)、ワサビ(アブラナ科ワサビ属)、エンレイソウ(シュロソウ科エンレイソウ属)
○野神の湿地
オオタチツボスミレ(スミレ科スミレ属)

特徴:距が白い
ミヤマハコベ(ナデシコ科ハコベ属)

特徴:5枚なのに10枚の花びらに見える。
その他
ザゼンソウ(サトイモ科ザゼンソウ属)、コチャルメルソウ(ユキノシタ科チャルメルソウ属)、ハルトラノオ(タデ科イブキトラノオ属)、ミヤマカタバミ(カタバミ科カタバミ属)、ナツエビネ(ラン科エビネ属)、トチバニンジン(ウコギ科トチバニンジン属)、スギ(ヒノキ科スギ亜科スギ属)、ケヤキ(ニレ科ケヤキ属)、カツラ(カツラ科カツラ属)
お天気に恵まれ、美しい新緑を見ることができた研修会でした。
沢山の花や植物に出会えました!!

庄野嶺601mにて
《令和元年度 活動実績》
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令和元年度第4回研修会(高取山ふれあい公園) 2019.11.17
報告者 関澤 友規子
快晴に恵まれた晩秋の1日に高取山(612)を山頂までの全コースを歩きました。この日
見られた落葉広葉樹の「紅葉」を幾つかの色に分けての報告とします。 参加者5名
☆ 赤色・オレンジ色・ピンク色
ヤマモミジ、ホツツジ、アマヅル、ウスノキ、ナツハゼ、ヤマウルシ、ミヤマガマズミ、コバノガマズミ、コバノミツバツツジ、カマツカ、ガンピ、ネジキ、ウリハダカエデ、ウリカエデ、ヌルデ、ナナカマド、ウワミズザクラ

ヤマモミジ

アマヅル

ウリハダカエデ

ウスノキ
☆ 黄色・レモンイエロー
クロモジ、シロモジ、ダンコウバイ、タカノツメ、コシアブラ、タマミズキ、ノリウツギ、キリ、カナクギノキ、サルナシ、ヤマナラシ、アカシデ、クマノミズキ、アワブキ、カラスザンショウ、タムシバ、マンサク、コアジサイ、ウラジロノキ、イタヤカエデ

カナクギノキ

ヤマナラシ

アオハダ

アワブキ
☆ 黄土色・茶色
イヌブナ、コナラ、ミズナラ、ナラガシワ


☆ まだ緑色
ヤマコウバシ、イヌシデ、ノササゲ、ヤブムラサキ

☆ 既に落葉
リョウブ、イヌザクラ、ナツツバキ、ホオノキ、アカメガシワ
☆ 他に見たもの
フデリンドウのロゼット、バイカオウレンの花、アケボノソウの花、スギヒラタケ、
クチベニタケ、ツチグリ、ガンクビソウの花、シロヨメナの花、センブリの実、
センボンヤリの綿毛、ツルリンドウの実、サルトリイバラの実、ヤブムラサキの実
カモシカ、猿の糞?(カラスザンショウの種入り)、イタチの糞、セアカツノカメムシ
ツルリンドウの実

カモシカ2匹
1k413セアカツノカメムシ♂

フデリンドウのロゼット

まだ咲いてたアケボノソウ
1k、
《平成30年度 活動実績》






























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平成30年度第2回研修会(河辺いきものの森) 2018.8.12
河辺いきものの森は、愛知川沿いに広がる「河辺林」で、全国的にも珍しい平地の森です。
かつては水害防備や薪柴を採取する人々の暮らしに身近な里山の姿でしたが、時代の流れとともにその役割がなくなり、管理が放棄されるなどして植生が進んだり、竹に覆われるなどしていったため、市民ボランティア団体が里山保全活動をはじめ、現在も継続して行われています。(パンフより)
この日、立秋は過ぎていましたが、今年の異常な猛暑はまだまだ衰える気配もなく、集合場所の駐車場から、熱気で萎えそうな気持ちを奮い立たせて出発しました。
森の入り口で、アオナラガシワの葉に@ノシメトンボ、向かいのクマノミズキにAアゲハモドキを見つけました。「アオナラガシワは、ナラガシワの変種で葉裏に毛が少なくて白っぽいのだが、これはコナラと交雑しているかも?」と小西さん。ブナ科のコナラ属では交雑が結構多いそうです。さらにBミソナオシなどという変わった名前の草状の小低木もありました。また、この池で発生したのでしょうか、小さな池の周辺にたくさんのCハグロトンボがとまっていました。
@ノシメトンボ トンボ科 河川や湿地、水田、池などの周辺でみられる 翅の先端が褐色

A アゲハモドキ アゲハモドキ科 丘陵〜山 蝶のジャコウアゲハに似るが、触覚の先が玉状でないことで識別 蛾の仲間

B ミソナオシ マメ科 ヌスビトハギ属 低山地の林縁や道ばたに生える小低木 3小葉で互生 葉柄に狭い翼がある 葉の表面に光沢

C ハグロトンボ カワトンボ科 河川とその周辺の草原や林で見られる

ようやくネイチャーセンターに到着し、一息ついて観察路に出発です。
今回の研修も、9月9日開催の「緑の少年団指導者研修会」の下見を兼ねています。
まず、研修テーマの危険生物について、見られたのは、触れるとかぶれるDヤマハゼ、Eツタウルシ、ヌルデでした。ヤマウルシは見かけませんでした。
ほかに主だった木本としては、シラキ、アラカシ、シラカシ、コナラ、クヌギ、ケヤキ、アベマキ、カマツカ、コマユミ、ゴンズイFG、タラノキ、メダラ、ケンポナシ、カゴノキ、イタヤカエデ、ヤマモミジ、つる性植物のヒメドコロ、イタビカズラ、草本では、Hタコノアシ、絶滅危惧種のIハイハマボッス、エビネ、ヨウシュヤマゴボウ、オオバギボウシ、水辺にヒメガマ、コカナダモなどを観察しました。
D ヤマハゼ ウルシ科ウルシ属 奇数羽状複葉 小葉は4〜8対 全縁

E ツタウルシ ウルシ科ウルシ属 三出複葉小葉は3枚 つる性の木本 幼い葉には鋸歯がある

F ゴンズイ ミツバウツギ科 ゴンズイ属 奇数羽状複葉が対生する 小葉は3〜4対 熟すと裂けて黒い種子を出す 果皮はふつう赤く熟す

G ゴンズイ 果皮が熟しても白いもの

H タコノアシ ユキノシタ科タコノアシ属 湿地に生える多年草 花や実がびっしり並んだ花序を吸盤の多いタコの足に見立てた まだ花も付いていない時期にはわかりにくい

I ハイハマボッス サクラソウ科 ハイハマボッス属 海岸に近い湿地や、内陸部や沼のほとりに自生する多年草 準絶滅危惧種

今回の研修は暑さの厳しい日でしたが、見慣れない植物がいろいろありました。また、動けない植物たちの猛暑対策を垣間見た気がします。森の中とはいえ、地面も乾ききっていて、どの樹木も葉が垂れ気味だったり、枯れそうだったり・・・でも、よくよくみると、葉をくっつけながら垂らしているアオキJは、蒸散を防ぐ作戦のように見えます。どの葉もクルリと巻いているササKは乾燥した結果なのか、表面積を小さくしてやはり蒸散を最小限にする作戦なのか、そして枯れそう!に見えたウワミズザクラは無駄な抵抗はせずに早々に葉を落として、来年のために力を蓄えているのかもしれません。そうした植物たちの生き残り作戦に感心した1日でもありました。
(文責 橋木啓子)
J アオキ アオキ科 アオキ属 常緑低木 雌雄別株 葉は対生

K ササ

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平成30年度第1回研修会(ビラデスト今津) 2018.7.22
*天 候:快晴
*行 程:JRマキノ駅9:30集合―ビラデスト今津・であいの館スタート10:20
みどりの広場(セラピーロード平池コース)―平池着12:10(昼食)
平池発13:00―はつらつ広場(セラピーロード終わり)―展望台―
であいの館着14:30(反省会・解散15:00)
標高約550mに位置する「ビラデスト今津」において、今年度第1回目の滋賀会定例研修会が実施された。当日、平地での最高気温は35℃を超す猛暑日であったが山頂での研修で下界よりも数度気温が低いことと、カラッとした涼しい風のおかげで思いの外過ごしやすく快適な現地研修となった。
当地は、毎年夏期のこの時期に行われている「緑の少年団指導者研修」の開催場所のひとつだが、湖西地方の山上にある自然環境に恵まれた「ビラデスト今津」の魅力は残念ながら未だ滋賀会全員には認識されてはいないのが現状である。
そこで今回、8/21(火)の「緑の少年団指導者研修」に先立ち、「ビラデスト今津」を舞台に現地研修を通して、当地の自然環境を幅広く知ることと我々滋賀会会員一人ひとりの資質の向上を目的として本研修が行われた。
1、ヒカゲノカズラ(常緑性シダ植物)ヒカゲノカズラ科ヒカゲノカズラ属
夏期に茎から直立した細い茎を伸ばして、上部に2〜4個の「胞子のう穂」をつける。黄色い胞子が煙り状に飛び散る。生薬「石松子」

2、ヤブデマリ レンプクソウ科ガマズミ属
果実は液果で、8〜10月頃に赤くなり、花序の枝も赤くなる。晩秋には黒色に変わる。「二色効果」

3、ウリハダカエデ ムクロジ科カエデ属
若木は、暗緑色に黒い縦縞が入り、菱形状の皮目が点在。枝は緑色で無毛。大きめの翼果、2枚の翼果は斜めに開く。

4、ジュズスゲ(数珠菅)カヤツリグサ科スゲ属
林縁、林道の湿った場所やため池畔に生える多年草。

5、コツブアメリカヤガミスゲ カヤツリグサ科スゲ属
北アメリカ原産。牧草地などの草地に生育する。牧草種子に混入して持ち込まれたと推測される。2002年に北海道で初確認の新参者。

6、ナナカマドを食葉するキバラケンモンの幼虫
バラ科樹木の食葉性害虫のひとつ。

7、コハウチワカエデ ムクロジ科カエデ属
ミズナラ、ブナ林に多く見られる。「ハウチワカエデ」のような円形の葉身で、一回り小さい。葉柄と葉身が同じくらい長いのが特徴。

8、エゴノキ エゴノキ科エゴノキ属
果実は有毒成分の「エゴサポニン」を含む。石鹸の代用や魚毒として利用。果実の中の種子をヤマガラが好む。取った種子をすぐ食べるだけでなく、一旦地中に埋めてから後で食べる行動も見られる<貯食型種子散布>

9、ホウノキ モクレン科モクレン属
葉も花も20p以上になる。大型(日本で最大)

「びわこ水源の森たかしま セラピーロード平池コース」に入る。

10、カナクギノキ クスノキ科クロモジ属
西日本に分布し、葉が長くて先端に近い部分で幅が最大になる。樹皮に見られる「鹿の子模様」から、「かのこぎ」がカナクギの語源。


11、ウワミズザクラ バラ科ウワミズザクラ属
果実は液果。熟すと甘い。少しずつ黒色に熟す「二色効果」。小枝は節くれだってジグザグ。

12、シカの角研跡(ホウノキ)
雄ジカの角が生えてきた初期は袋に包まれた柔らかい角(袋角)で、発情期に角が堅くなってきた頃、木にこすりつけて袋を取ると同時に角の先を研ぐ行動を取る。縄張りという説もあるようだが確かではない。

13、デンジソウ デンジソウ科デンジソウ属(環境省絶滅危惧U種)
シダ植物。四つ葉のクローバ状の形。葉が田の字形に並ぶため「田字草」の名前がつく。


14、ツタウルシ ウルシ科ウルシ属
ウルシ科なので、樹液にふれるとかぶれる<ウルシオール>。三出複葉のつる性木本。

15、サワフタギ ハイノキ科ハイノキ属
実は直径7〜8oで、美しいコバルト色に熟す。別名:ルリミノウシコロシ

16、イワヒメワラビ コバノイシカグマ科イワヒメワラビ属
葉身は三角状長楕円形の3回羽状複葉。「シカ不嗜好性植物」

17、キタヤマブシ キンポウゲ科トリカブト属
トリカブトの一種で全草有毒。根茎は猛毒の「アルカロイド」を含む。林縁等に多く、茎が斜めに伸びる。(*イブキトリカブトは直立)

18、キハダ ミカン科キハダ属
山地で湿り気のある林内に生える。葉は「奇数羽状複葉」で対生、小葉2〜6対。キハダの黄色い内皮からは苦味健胃薬「陀羅尼助」を作る。成分は「ベルベリン」。

19、オオモミジ ムクロジ科カエデ属
ヤマモミジの母種で、葉の鋸歯が単鋸歯様で揃っている。葉は対生し、帯状に7〜9裂する。

「カキツバタ」の花の時期が終わった、7月下旬の「平池」の様子

20、タンカイザリガニ
北海道で特定外来生物に指定されたウチダザリガニと同種。淡海湖の「固有種」で「特定外来生物」(2006年2月に追加指定)。「保護される対象でもあり、駆除の対象でもある存在」という特殊な位置づけ。

21、ミズオトギリ オトギリソウ科ミズオトギリ属
池、沼、湿原に生える。花は午後に開き、夕方には閉じる「一日花」。葉には、白っぽい「明点」が多く見られる。他のオトギリソウの仲間と違い、花の色は赤い。

22、ハウチワカエデ ムクロジ科カエデ属
葉柄は短く、葉身の2分の1以下。葉柄は有毛で、葉は対生して径は7〜12pと大型。葉は掌状に9〜11裂する。

23、ツノハシバミ カバノキ科ハシバミ属
林縁等で株立ちし、枝を横へ長く伸ばす傾向あり。花序は1〜4個が集合し、総苞がくちばし状に伸びる。総苞の中に1つの堅果が入る「和風ヘーゼルナッツ」。

24、サンカクヅル ブドウ科ブドウ属
葉は長さ4〜10pで、三角形。液果の直径は7oくらいで、食べられる。別名:「ギョウジャノミズ」

25、ミズメ カバノキ科カバノキ属
樹皮や材観がサクラに似ることから「ミズメザウラ」とも呼ばれる。枝を折ると「サロメチール」<サリチル酸メチル>の臭いがする。別名:「アズサ」、「ヨグソミネバリ」

参加者の集合写真

展望台からびわ湖を望む

その他、観察できた植物
ヌルデ、オオバクロモジ、ネジバナ、ヒメヤシャブシ、マムシグサの一種、クマシデ、ブナ、イソノキ、コシアブラ、トウダイグサ、ヤマボウシ、オオカメノキ、ヤマウルシ、ミズナラ、リョウブ、マルバマンサク
今回の研修は、8/21(火)に実施予定の「緑の少年団指導者研修会」の下見を兼ねている。今年の研修テーマは、「森の危険生物について」であり、最初に準備した研修資料をもとに説明後、実際にフィールドを歩きながらヤマウルシ、ヌルデ、キタヤマブシ等の危険植物はもとより、ドクガやハチ類等の昆虫にも焦点をあてて解説しなければならない。参加者にわかりやすく、今後の各団での指導に活かしてもらえる研修とするため、今回の滋賀会定例研修会はその一助になったのではないかと考える。
(文責 下川茂)
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「大砂川の森整備活動」(in湖南市三雲)
平成30年5月20日(日)、本年度も「大砂川の森」整備活動が始まりました。滋賀会理事安田浩一さんのリーダーシップで毎月第3日曜日に開催する計画です。今回は地元ボランティアの方々を含め17名が、新緑が美しい「大砂川の森」の整備活動に参加しました。滋賀会からは安田さんと梶谷副会長と事務局の高橋が参加しています。
今月の活動は、仮設のテント周辺の広場の拡張と森の入口に設置する看板の作成です。ヒノキの林に侵入し繁茂している竹を伐採し、広場を少し広げました。休憩時間には焚火で炒ったポップコーンを頬張り、お茶をいただき、和気あいあいの整備活動です。
安田さんから仮設テントに代わる小屋を森の木を使って建てる計画が紹介されました。「大砂川の森」の完成像が徐々に描かれていくのが楽しみです。

「緑の少年団活動交流会」の支援活動(in休暇村近江八幡)
平成30年2月24日(土)、休暇村近江八幡(近江八幡市)において、公益財団法人 滋賀県緑化推進会 により「緑の少年団活動交流会」が開催されました。
「緑の少年団活動交流会」は、県内で毎年、この時期に実施されており、滋賀森林インストトラクター会は、平成22年度から指導という形で、協力させていただいています。
今年度は、県内各地から緑の少年団5団体、74名の緑の少年団員等が参加されました。
滋賀会は、多かった積雪もほとんど解けて春を待つばかりの自然休養林周辺の自然観察や、ネイチャークラフトづくり(押し葉のパウチ・木片工作)のインストラクトをしました。
団員の皆さんは、積極的に参加していたただいていたようでしたし、各団からの一年間の活動報告も楽しんで活動されている様子がよくわかりました。
また、昼食時には、滋賀会特製の豚汁を食べていただくことを恒例にしており、いつもなかなかの好評をいただいています。